びゅうハイヤー金沢観光タクシー

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金沢ゆかりの文学



【 室生犀星 】 【 島田清次郎 】 【 中原中也 】 【 井上靖 】 【 杉森久英 】
  【 五木寛之 】 【 泉鏡花 】 【 水芦光子 】 【 森山啓 】 【 徳田秋声 】

文学碑「性に目覚める頃」
【雨宝院前】

私はひっそりと寺をぬけ出て、ひとりで或る神社の裏手から、郭町の方へ出て行った。
◆ 自身の青春時代を描いた作品


文学碑「あんず」の詩 
【犀川、桜橋下流右岸】


小説 「幼年時代」
私どもの市街の裏町のどんな小さな家々の庭にも、果実のならない木とてはなかった。


詩「抒情小曲集」
ふるさとは遠きにありて思ふものそして悲しくうたふもの・・・

室生犀星室生犀星 文学碑「性に目覚める頃」


島田清次郎島田清次郎 文学碑「地上」

文学碑「地上」
【 野町2丁目西茶屋街入り口右の緑地】

願わくば、今、ひしひしと見に迫り感じる万人の涙の為に戦おう。ああ、自分には万人の悲しい涙にぬれた顔を新しい歓喜をもって輝かすことは出来ないのだろうか。

◆ 貧乏だから政治家となって、貧乏をなくすと公言する主人公大河平一郎は、清次郎そのものである。



文学碑「金沢の思ひで」
【 寺町5丁目緑地】

僕は自分の中也という名前がひどくいやだったものだから「一郎」と小さな声で躊躇の揚句答えた。 
それを「イチオー」と訊ねた方では聞き違えて「イチオーだ」とみなの者に告げ知らせた。するとみんなが急に打ち解けて「イチオー遊ぼう」と近寄って来るのであった。由来金沢にいるあいだじゅう、僕の呼び名は「イチオー」であった。

◆ 昭和7年夏に18年ぶりに金沢を訪れて書いた随筆

中原中也中原中也 文学碑「金沢の思ひで」

井上靖井上靖 文学碑「北の海」

文学碑「北の海」
【 寺町3丁目通称W坂途中】

二人は橋を渡ると、かなり急な坂をじぐざぐに登って行った。
「この坂はW坂というんだ。W字型に折れ曲っているでしょう。」杉戸は説明してくれた。なるほど少し登ると折れ曲り、また少し行くと折れ曲っている。

◆ 靖の金沢でのひたすら柔道に専念した四高時代に取り扱った自伝風小説。



文学碑「能登」
【 下本多町6番町 金沢ふるさと偉人館前】

芳雄のかよっている第一中学校も、いま住んでいる県の官舎も、クリーム色の洋館の知事官舎も、その一部だが、ほかにも、カナダ系のミッション・スクールの北陸女学校や、その付属の英和幼稚園などがあって、ハイカラな異国情緒を漂わせていた。

◆  独自の伝記文学の世界を切り拓いた自伝小説の一節。


杉森久英杉森久英 文学碑「能登」


五木寛之五木寛之 文学碑「光を追うて」

文学碑「浅の川暮色」
【 主計町「浅野川」堤防壁面】

「浅野川が見たくてね。」森口は川に面したガラス戸を開けると手すりに両肘をのせて、目の前の暗い並木の通りと、その向こうの浅野川の河面へ目をやった。
川は光った銀色の網を打ったように小さな白い波を立てて流れており、対岸の古風な家並みが舞台の書割りのように黒いシルエットで浮かびあがっている。

◆ 五木寛之がマスコミに疲れ、全ての仕事を整理して、夫人の故郷金沢で過ごした四年間、最も愛した場所浅野川界隈を書いた一冊。


文学碑「化鳥」
【 主計町緑水苑入口】

橋のあったのは、市を少し離れた処で、堤防に松の木が並んで植っていて、橋の袂に榎が一本、時雨榎とかいうのであった。

◆ 浅野川にかかる中の橋と周辺が作品の舞台。 
義血侠血、照葉狂言、由縁の女、等と並ぶ鏡花代表作。


句碑
「うつくしや鶯あけの明星に」

【 尾張町久保市乙剣宮】

泉鏡花泉鏡花 文学碑「市之丞と青葉」


水芦光子水芦光子 文学碑「雪の喪章」

文学碑「雪の喪章」
【 東山1丁目東山河岸緑地】

きまって、雪の日に、狭山のひとたちは死んでいきますから・・・

◆ 主人公妙子の言葉が作品のタイトルを暗示している。



「殉難豊川女子班身隊員世界平和祈願像」

【卯辰山相撲場そば】

これやこの少女ら生きてあればいまは人の妻、子の母なるを・・・



文学碑「市之丞と青葉」
【 東山1丁目観音坂入り口】

市之丞は、元気な声で青葉に笑いかけた。
崖の上には、もう最前の男女の姿がなく、暮れなずんでいた卯辰山も、とっぷり暮れようとしていた。
市之丞の肩に腕をかけて抱かれた青葉は、礼を言って微笑を返し、「十年間のことを、もっともっと話して下され。わたしもあとで話します故。」

◆ 一年後の再開を願い契りを結んだ男女が、運命に翻弄され、やっと十年後に合うことが出来た一節。

森山啓森山啓 文学碑「化鳥」

徳田秋声徳田秋声 文学碑「浅の川暮色」

文学碑「光を追うて」
【 卯辰山望湖台】

生長してから、孤独になりたい気持の動く時など、等はよく本を懐ろにして、時には登り口をもっと奥の方の春日山口のいくらか嶮しい方へかえたりして、駆け登り・・・

◆ 金沢時代から文壇出世までを描いた自伝小説。
主人公「向山等」は向こう山と呼ばれた卯辰山にちなむ。


小説「挿話」

道太は少年の頃、町へおろされた其の芝居小屋に二十軒もの茶屋が両側に並んで、柿色の暖簾に、造花 の桜の出しが軒に懸けつらねられ、観客の子女や、食物を運ぶ男衆が絡繹としていたのを、学校の往復りに見たものであった。

◆ 遠縁にあたる茶屋街の女性・清川イトの家に滞在した経験を綴った作品
秋声は彼女と暮らす寂しくも美しい晩年を夢想する。




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